アクアプロショップ　オリジナル

この写真は10年ほど前に当店で撮影された　J.ワットレイのソリットブルーです。撮影してくれたのは当時 のお客様で、撮影カメラはEPSON CP-700Zという初期のデジタルカメラです。

この品種には凄く思い出が有ります。もう１5年位前に成ってしまうのでしょうか？千葉県松戸市に、初期のディスカスイヤーブックにも紹介されていま
す、鈴木さんという方がやっていましたブリードと言う自家産のお店が有りまして、１２０ｃｍ位のケースに次期種親候補として育成していた中から超無理
を言って若親ペアを譲って頂きました。

ソリットブルーはとにかくオスの体型がカッコよく、私がブリードして見ましても固定率の高さも抜群でした。当店の自家産としては、一番販売しました品
種です、また体型だけでしたら、維持が本当に楽な品種でした。今思えばですが、この頃は、私自身が体色にはそれほど注目していなかったのかも知
れません。しかしその後、ブリーディングを続けていくと・・体型は相変わらずカッコイイのに、「何だこの体色の劣化は！」と思い始め、最終的にはブリ
ードを止めた事を覚えています。

今でも、体型がどんなにカッコ良かろうが、体色の薄い個体は、私は何の魅力も感じません。なぜなら血統的にある程度の因子（遺伝子）をもっていれ
ば体型は飼育者の腕しだいでどうにでもなります、しかし色彩については・・・これについてはあまり本当の事を書くと他所に影響があるので控えめに書
きますが、「いったん薄くなった体色は、純血を貫く場合、いくら何をしようが全盛期に戻すのはほぼ不可能」なのです。

当店のお客様のブログにも書かれていますが、ブルー系ディスカスの存在意義というのは「深い青色発色」です。青系ディスカスなのですから当たり前
の事ですが最近はそのあたりが以前から比べると忘れられているような気もします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2008年8月7日　アクアプロショップ オリジナル代表　久島一男