2009年8月14日 アクアプロショップ オリジナル代表 久島一男
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アクアプロショップ オリジナル


コラム 第6回 グッピー界の・・・


先月の事ですが、久しぶりにピクタ(http://www.picuta.com/index.html)代表の陶君が来店してく れました。

彼は国産グッピー界の頭脳・・・ラズリー等の品種を作出した人物です。実は陶君と私は彼が大学時代からの付き合いで。後に彼から聞いたとこによりますと、このラズリーの元に使ったジャパンブルーは、当店で彼が筑波大の学生の時に買って行ってくれた魚だとの事なのです。 この話を彼から聞いた時には、何もしていないのに私も貢献したみたいで妙に嬉しかったです。

実は当日彼とはディスカスの改良品種の話になり、今回もグッピーの経験を元にした遺伝・色素・構 造色等、果ては企業秘密まで教えて貰いました。  

その時に、彼からもブルー系の体色の劣化の事を質問されました。劣化については最近色々な方からとにかくよく質問されるのですが、最近ブルー系のディスカスに興味をもたれた方のために再度書かせて頂きますと、私がよく書いている「ブルー系ディスカスの体色の劣化とは」一言で言ってしまうと体色の濃淡の事です。
幼魚は、ヒレから色づき始めて、体の中心部分に攻めて行き完成しますよね、ですからよく色抜けとか言われる魚は成魚時にヒレは美しいブルー発色なのに体色は白っぽい表現になってしまうという事、 簡単に話すとヒレより体色が薄いと言う事です。

優良魚の理想形は、淡い色彩でヒレと体が同色と言う事では無く、濃い色で少しでも同色に近いと言 う事です。ただ色抜けより淡い色でも同色ならまだましですが・・ちなみに逆にヒレすらも美しくない、又は、ヒレより体色のが濃い等のブルー系は、まずいません。ついでに書かせてもらうとブルー系を少しでも美しく観賞したいのであれば、たとえばバックスクリーンですが赤系の理想が白バックなら、ブルー系は、黒バックに照明をニッソーのPGUランプにすることがお勧めです。

またディスカスの場合も他魚の婚姻色同様、繁殖時が色彩ピーク時ですから是非、繁殖を経験してみて下さい。どんなに劣化しまくっています品種でも、この時だけはそこそこの色が楽 しめる理由でも有ります。 ただ、ペアリング時の優良魚の青から紫がかった色は、まさに絶品です・・・。

残念ながら、この時のこの色彩ばかりは、優良魚で無いと味わえません。 私自身が、この時の色彩を観賞したいが為に、ブルー系が好きなのですし、少しでも濃い色が必要なのも正にこの瞬間のグラデーション色を楽しむのに必要な為なのです。