お世話に成っています。

お盆期間中は、遠方よりお越し頂きまして有り難う御座いました。

毎日、暑いですねー。

そんな事より更新もしないしヤル気有るのかーとか言われてそうですけど
今に始まった事では有りません。
２１年間こんな感じです。
日々、足るを知る　の精神で生きていますので。（笑）
時々トップページの写真を変更しては仕事した気に成っています。

それでも店内に関しては、ディスカス及び在庫の状況が理想形に、年々少しづつですが近づいていますし。（何年かかっているんだか・・。）
あんまり急いでやるとやる事がなく成ってしまうので。（笑）

青系に関してもまた一つモヤモヤしていた事が判明しましたし。
つくづく何事も継続する事は大事だと・・。

今回は今更ながらですが、当店の基本的な飼育法に関してお電話頂きますので書かせて頂きます。

まず第一に心掛けているのは、長〜いこと色々な魚を色々な形で飼育して来ました経験上、ディスカス飼育全般に関しても同じ心掛けで　常にシンプル　にです。
シンプルが一番お小遣いも減らない方法ですし。

今の飼育スタイルは、温度を合わせた水道水を一番安い二連の浄水器に通し直接水槽に入れています。
コンディショナー関係も仔魚から成魚まで一切使用していません。
以前は、ＰＨを下げる為にリン酸をそれとテトラのアクセイフだけは使っていましが。
コンディショナーに関しては、未だに実験でもしているのか？の如く使っている話しを聞いたりしま
すが、今一度、本当に必要としている水なのか？？
（日本の水質で必要としている水なんてワイルド種の飼育で有ろうが、ブリード時で有ろうが、私は
無いと思っていますが。十数年前には、ワイルドのブラウンペアをブリード魚と全く同じ水質で乳母
によく使用したりしていました。）

知識不足に付け込まれて無駄金を使っていないのか？？

私は趣味でやっている時からたとえ素晴らしいディスカスを販売していても、その一方で果たして店でも使用しているのか？？も疑わしいコンディショナーの類を勧めている店など信用出来ないと考えて来ました。しかも日本の水質でコンディショナーを勧めるって・・プロとしてもどうかと？？
大型店もあれだけ沢山の品を在庫しお客さんに勧めているのだから当然店でも水換えの度に適量使用しているんですよね。流石です、凄い固定経費ですね。（冗）

再度、深く考えて賢く立ち回りましょう。

それでも必要だとお考えの方は、自由な趣味の世界ですし金銭的にも余裕がお有りなのでしょうから・・。

水換えは、ペア水槽以外、営業日には基本的にフン取りをしたいが為に毎日しています。量は特に決めていません。
販売水槽は、匹数・エサの量が多い為に毎日しているだけで、適正な数でしたら無理をしてまで毎日する必要は全く有りません。
（時々、毎日の水換えを苦にしない方がいますが（寧ろ楽しんでいる）、勿論そういう方は自由な趣
味の世界ですので・・。）

特に現役世代は、毎日仕事で疲れて帰って来て無理してまで水換えをしたり苦に成るような事が趣味の世界に果たして必要なのか？？と、そんな無理してしていても遅かれ早かれ継続出来る筈もないですし。

継続する事によって新発見をしたり出来るのも趣味の醍醐味だと思いますので。

色々とトラブルも有りますでしょうが、とにかく楽しんで欲しいんです。

ペア水槽は、特に型通りの管理はしていません。

私は以前から自分がそうだからですが、この趣味は魚が好きな人が飼育を止めろと言われても理由は分からないんだけど（前世で、もしかしたら自分は魚？）止められないんだよね〜という人だけがやればいいんだよと、接客で何度口にしてきたか分かりません。
私の家族は、生き物は大好きですが、今の所、誰一人魚を飼育しようとは考えていません。
（最近、長女が勤務先の保育所の教室にグッピー水槽を置きました。）
妻は以前から全く興味が有りません。（笑）
友人をこの趣味に誘ったことも有りません。（勧めた訳で無いのに飼っている友達はいますが）

一番の理由は、どの道続かないのが経験上分かっているからです。

もう２１年もお店をやっていますと数回話しただけで、そのお客さんの継続性に関する未来が予言出来てしまいます。このお客さんは、こういう道を辿るんだろうな〜とか。
決して口外しませんが（笑）

話しを飼育関係に戻しますが、フィルターは、スポンジのみです。

以前は、上部と併用でした。
その時でも、ろ材に何を使うかなんて拘った事は一度も有りません。
強いて言うなら安くて丈夫な品。

餌は、冷凍ハンバーグ・冷凍赤虫、割合はサイズ・匹数によって色々です。

水温は、若魚（約１２ｃｍ位）まで大体３０℃位、成魚２８℃。

水質テスターは、テトラテストＰＨの試薬タイプのみです。
理由は、ＰＨが５以下かどうか知りたいだけなので。
（１０年以上前には、テスター等も安いＰＨメーターでは信用出来ずＨＯＲＩＢＡさんの何万する工
業用のＰＨメーター・伝導率計・溶存酸素計等、色々仕様しました。）

薬品関係は、エルバージュ・ヒコサン・塩。
（やはり以前は、一番厄介な拒食・消化不良に関してコンバトリン・フラジール等、よく紹介されて
いるような物は殆ど色々なケースで何度も試してみましたが・・今は治癒確立が高いと考えている処置は、早期発見時（３日以内）に行う高温治療くらいです。
一度、拒食関係で調子を崩してしまうと特に幼魚ほど、正直、厳しい結果が待っている魚です。
それと一度症状の出てしまった個体の再発率が凄く高いのはご存知ですか？
ですので趣味では有りませんから商品には成りませんし、可哀そうですが・・かなり厳しいですよね
。同一環境で発症する個体、しない個体の差をどう捉えるの等々・・。）

それと地元だけでなく地方にも行く事の多い魚達ですから色々な理由からビップ待遇はしていませんし出来ません。
残念ながら趣味のように、一本の水槽に適正数のみになんてしていたら何本水槽が有っても足りず経営が成り立ちませんし。
残ったタフな魚のみを販売していくような飼育スタイルだったりします。

概ね上記の様な考え方で管理スタイルです。

ディスカス飼育に関して飼育経験の浅い方に、これだけは特にお伝えしておきたいと思う事は、常識の範囲内の飼育環境（少なくともネオンテトラやグッピーは元気）だと思うのに調子の悪い魚（拒食関係）がでた場合にそれ以上、飼育設備や水質に答えを求めて何とかしようといじくるのでは無く、メンバー間の・・人間でいうところの人間関係的な、ディスカス特有のと言っても過言では無い、精神的な事に、ストレスに、答えが有るという事を知って下さい。
それに寄って全く問題解決には結びつかない必要のない物を勧められて貴重なお小遣いを浪費しないで済みますので。

相談するならディスカス専門店の精神科です。（在ればですけど・・）
それでも私の経験上では、再発の事まで考えると完治するのは圧倒的に少ないですが・・。

調子が悪くなってから色々と飼育法を探るのではなく、もっと基本的な事、出来るだけ力関係の均衡がとれる近いサイズ同士で飼うとか、ワイルド種で長期飼育が望みならせめて同種同士のみ（グリーンはグリーン同士等）で飼育するとか（ワイルドを販売している店の言っている事を鵜呑みにしない）、コレクション的な飼育はそもそも難しい事をしようとしている事を理解するとか、してあげられる大事な事は沢山有る筈です。

ペアに関してもまるで人間夫婦のように様々なペア関係が有ります。
初心者で有ろうが誰にでも子供が採れてしまう様なぺアから見た目の行動はペアとして成立しているのにこの先も絶対に採れないで有ろうペアまで存在しています。
ですので未だに完全マニュアル化は出来ていません。
少し大げさに言うと人間の夫婦関係じゃ有りませんが、百ペアいたら百ペアなりの行動を取ると言う事です。


人間に似た厄介な気持ちの部分まで考えてあげないと上手く飼育できず他の魚に比べると正直めんどくさい部分を持ち合わせている魚ですが、その事がディスカス飼育経験者にしか分からない、飼育する事を飽きさせない奥行きをもたらしている側面でも有ると思うのです。
よくお客さんと会話していて飼育が簡単で簡単に殖えるなら、もうとっくに止めていると言う方も
実際、沢山いますので・・。

ＰＳ：毎度の如く過去の文章と重複する部分に関してはご勘弁下さい。
　　　飼育を継続している方は、色々と目にする飼育方法に惑わされる事なく、趣味（道楽）なので
　　　すから楽して楽しむ自分だけの方法を見つけて下さい。
　　　
　　　その為なら私の経験豊富な蓄積からの可能な範囲のアドバイスは惜しみませんので・・。
     
      最後に、今でも時々私の事を頑固な職人気質のオヤジみたいに思ってました、と言われます
　　　が、たぶん拍子抜けする位、全くそんな事有りませんのでご安心を。
　　　自分が言われたくない事、されたくない事は特に気を付けてしないように開店以来注意して来
      ましたので。
　　　接客されたくない方には、接客もしませんし。（雰囲気で分かりますからね。時々外します
　　　が。）
　　　必要で有ればアドバイスはさせて頂きますが、私ほどお客様個々の買い物・飼育スタイルを
　　　尊重する人間はいないと思っていますので。（笑）







　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　                                                                          　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

2012年8月22日　アクアプロショップ代表　久島一男