まずは、東京オリンピック2020、良かったですね〜。
スポーツ大好き人間としては、先の楽しみが増えて本当に嬉しい限りです。
今回は、ここ最近のクロス魚に関して少し説明させて下さい。
私の知っている限りに置いて、
ブルー系
で
真の意味
で、20年以上に渡ってインブリードを続けられて来たのは、モルフォと私の旧AJのみじゃないかと考えています。(私の認識不足でしたら、ごめんなさい。)
この結果から、当然、色々なことを学びました。
この2品種を純血種ともし言うので有れば、現在、市場で販売されているこの2品種以外全て、販売名が有ろうが無かろうが、精々F1〜F3クラスのクロス魚に成ります。
(現在はこれを否定しているのではなく、趣味の魚としてそれの方が寧ろ好ましいと、私自身考えるように成りました。優良魚で有ればですが。)
ですので、まずは
純血種など存在しない
と思った方が宜しいかと思われます。
しかも現在は、仮に純血種という魚が販売されていたとしても、クロス魚より高品質である保証などどこにも有りません。特に中身の問題等で・・。
却って趣味で飼育するには、マイナス面の方が多いかも知れません。
私の旧AJも、もう流石にインブリードでは、生物的限界が来てしまった様です。
昔のデータ不足の為で有ったり、嘘がまかり通っていたり、何でもかんでもダイヤをクロスさせたり
しました
品質の不安定な時代
と違いまして、今はクロスに使っている魚そのものが既に高品質で安定していますので、余程の事でもない限り、
親以下
(最低限の保証)のものに成ったりしませんし、闇雲にクロスさせている(例えばたまたまペアが出来たから等)訳でも勿論有りません。
殆どのクロスは、豊富な飼育数・正確な知識・経験等・色々なことを理解している人間が、特にプロ
の場合は、例えば、その時には自信を持ってお勧めした魚でも、時間経過と共に、もっとこうした方
が商品として喜んで貰えるものに成るのかと気づいたりすることで、狙って実行するわけです。
昔の一般的なクロス魚は、使用する親の品質の問題やどちらか言うと実験的要素(どんな魚に成るのか?等。致し方なかったのですが、歴史が浅い為、今と違ってデーター不足でしたので・・。)の方が強かった。だから当然、クロス魚の品質が悪かったですから、純血?(数世代のインブリード魚)と呼ばれていた魚の方が、両者を比較した場合に、数世代のインブリードを経ている分、当然、形質は安定していましたので人気が有ったに過ぎません。
ですが、今はクロスさせる場合の理由も明確ですから、想像していた通りの結果も得やすいですし。
ここ最も大事な点なのですが、
既存のもの以上に、その時々の流行りの変化に対応して、絶対に喜んで頂ける筈だと、自信と理由が有るからクロスさせ販売する訳です。
上記でも少し触れましたが、昔と違い今は、親以下の魚には、そうそう成らないという事です。
クロス魚は、ニューバージョン的なものとご理解下さい。
クロス魚を採るのは、殆どの場合、新しい種類を増やす為の試みではなく、既存のものを更に喜んで頂けるものにする為に行っています。
既存のものに改良の余地があれば改良を加えていき、例えば金目を赤目にするとか、勿論、限界は有りますが、より理想のものにして行き、新しい方を残し、古い方を切っていくというごく当たり前の作業な訳です。
ですから一人のブリーダーが取り扱う種類がデタラメに増えたりしない訳です。
何度も書いていますが、簡単に書きますと、ブルー系は、コバルト・モルフォ・セルーリア(少なくとも今のモルとセルはベース部分で近似していますが・・特にセルは、各ブリーダーの抱いている理想のイメージが、一番かけ離れている気がしています。)・ブルーダイヤのこの四つカテゴリーに、販売名がなんであれ分類出来ます。
これらを元にしてクロスさせていますから、この枠外には、普通は、突然変異でも起きなければ出られませんし、みんな似て来るのです。
例えば、私のクロス魚に、他のコバルトと区別する為に、初めてオリジナルネームのアズーリと販売名を付けましたが、アズーリて何?と問われれば、コバルトな訳です。
もう一度書きますが、ほぼデーターの出揃ってしまった現在、実験(試作も含む)や近親を避ける為、以外に、既存の魚以上に喜んで頂ける魚が作れる自信がなければ、
普通は
私に限らずプロが、わざわざクロス魚なんて採りません。
だから安心してクロス魚の購入をご検討下さい!
PS:ほんと文章力がなくて申し訳有りません。7割位しか書きたい事が書けていない様な気がして
います。
本当はもう少し書きたいことが有ったのですが、見きり発射させて頂きます。
毎度の如く過去の文章と重複する部分に関してはご勘弁下さい。
年齢のせいなのか、学習能力の欠如のせいなのか分かりませんが、前に書いたこと忘れち
ゃうんですよ。
私も、常に同じレベルで立ち止まっている訳では有りませんので、継続することでの新たな気
づきや成長や考え方の変化などに寄って、以前に書いた内容と異なる箇所が出て来ること
は、この先もあると思いますので、その点はご理解下さい。
ラストに、現在の方向性は、久しぶりに旧AJとクロスさせた今4cm位の幼魚が、もしかしたら
今はもう私の頭の中にしかイメージとして残っていないのではないかと考えている、旧AJの中
でも17cmオーバーの極上の1匹だった魚を彷彿とさせるコバルトに仕上がる事を楽しみして
いるのと、やはり私の理想としているセルーリアとモルフォそしてアズーリと旧AJタイプUを少
しでも喜んで頂ける魚にバージョンアップすることです。
2013年9月11日 アクアプロショップ代表 久島一男
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コラム 第18回 クロス魚について・・